第7話《医療革命時代の幕開け・前編》

ここは山と海に挟まれた、とある田舎町。
町の中心から続く県道をしばらく走り、トンネルを抜けた先の小さな住宅街の一角。
地域の人に”イヤシロチ”としてこよなく愛されている鍼灸院がある。
その名も『鍼Go!堂』
ここで働いているのはたったの2人。
どこか抜けているが患者の信頼は厚いGo院長と、立派な鍼灸師を目指す弟子2年目のまめちびだ。
おや?今日もなにやら会話が聞こえてきましたよ?
早速聞き耳を立ててみましょう。

まめ: 先生、昨日病院に行ったんです。

Go: どうしたんだ?

まめ: 熱出したんです。

Go: おいおい、こないだ「目ん玉くり抜いてやる!フガフガ!」って怒ってたくせになんだそりゃ。
しかも鍼灸師がちょっとやそっと熱出した位で病院に行ってどうする~?

まめ: 実家に帰った時母がまた薬が切れたとかで、病院行きたいって言ったんです。
それなら「よしこい、こないだの文句いってやろ」と思ってたら、当日私が熱出しちゃって…

Go: 完全に心因性発熱だな。

まめ: そんで逆に、こりゃいいわ!「クレームと併せて病院の治療がどんなもんかみたろ!」と思いまして。
でも思いの外先生がイケメンで優しくて、何も言えず恋をして帰ってきました。うふふ

Go: あほくさ。なにめんどくさいことやってんの?
ところでどういう治療だった?

まめ: 薬を処方されました。抗生剤、咳止め、痰切り、消炎鎮痛剤、解熱剤、胃薬が処方されました。

Go: わお、フルコースだな。
体の正常な浄化システムの一連の流れを不自然に止めてしまうな。

まめ: そうなんです!
体にとって何かの意味があって出てきてるのに、それを全部薬で止めちゃう。
機械を修理するような医療を許していいのでしょうか⁉︎
あのイケメンの先生は例外だけど。

Go: あ~あまめちび、お母さんの時もそうだったけど業界に喧嘩売ったね。
医療業界動いたらまめちびなんかあっという間に、脳みそとマルコメ味噌を入れ替えるんてわけないぞ。

まめ: そのセリフこそ苦情来ますよ。へんなイメージ付けないでくれって。

Go: とにかくもうこんな話は終わりね。
人によっては否定されてるように感じる人もいるかもしれないだろ?

まめ: でも先生が言ってることも現代医療への警鐘そのものでしょ?

Go: そうだよ、でも俺は同じくらい感謝も大きいんだ。
医療従事者は皆我々と同じように「人を癒したり助けたりする活動を通して、人と繋がりたい」と言う、根底の部分は同じだと思うんだ。
子供の頃手術や入院が多かったし、これまで散々病院にお世話になった。
みんなとても優しい先生や看護師さん達ばかりだった。
うちの身内や親しい人に何かあったとき救急隊員共々これまで何度かお世話になった。
手際の良さと声かけで、患者も周りも安心するんだ。
ほんと頭が下がる思い、感謝以外ないよ。
これからも何かあったらよろしくお願いします、ペコリ。

まめ: うわ引くわ~露骨に媚びを売る大人はじめて見たわ~
こうやって世の中渡ってきたんだろうな、このおっさん。
あ、ごめんなさい。つい心の声が出てしまいました。

Go: 次の給料楽しみにしとけよ。

まめ: ちょ!きったね!さすがにそれは卑怯でしょうが!

Go: それは置いといてだ。
最近すごく勉強しているようだから現代医療の問題点はよくわかっているよね。
まめちびのように西洋医学以外の治療家に西洋医学に対する否定と怒りを感じている人も多い。
その気持ちはとてもわかるんだけど、西洋医学に反対するのもそのエネルギーが大きいほど逆効果の可能性もあるからね。
戦争に反対するのも原発に反対するのも同じく、そのエネルギーが大きいほど反作用が大きくなることも知っておいたほうがいい。

第8話

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