第29話《REBORN1》

ここは山と海に挟まれた、とある田舎町。
町の中心から続く県道をしばらく走り、トンネルを抜けた先の小さな住宅街の一角。
地域の人に”イヤシロチ”としてこよなく愛されている鍼灸院がある。
その名も『鍼Go!堂』
ここで働いているのはたったの2人、どこか抜けているが患者の信頼は厚いGo院長と、立派な鍼灸師を目指す弟子2年目のまめちびだ。
おや?今日もなにやら会話が聞こえてきましたよ?
早速聞き耳を立ててみましょう。

Go: 始めの方で病気の原因の話をした際、先天性の病気の話をしたのを覚えているか?
結果まめちび火山が噴火したがな。
今回は先天性の病気の謎に迫ってみようと思うんだ。

まめ: いや~あの時はまさか人間の言葉を忘れるとは思わなかったです。

Go: 前世のメスゴリラかメスビッグフットが、蘇ってきたようだな。

まめ: ちょ!冗談はやめて下さい!メスゴリラはまだしも前世がメスビッグフットの女なんて嫁の貰い手ないでしょうよ!

Go: 冗談と思ってるのか?

まめ: 当たり前ですよ!

Go: 本当にメスゴリラとメスビッグフットを経験してないと言い切れるのか?
私がまめちびの前世のことを何も知らないと?

まめ: ゴクリ…
やだな~先生、真面目な顔して言わないでくださいよ~…ドキドキ

Go: と言うわけで先天性疾患の話をする上で、通らざるを得ない概念が”生まれ変わり”または”輪廻”だ。

まめ: ちょ!急に話を変えないでくださいよ!
私の前世教えて下さいよ!

Go: うるさいよ、嘘に決まってんだろ?

まめ: ぐっ…
絶対呪ってやる。

Go: 先天性疾患の話と輪廻転生の話は、病気の本質そのものについてに深く突っ込むテーマになるから、輪廻転生と言う怪しい言葉に惑わされないで是非聞いてほしい。

まめ: 輪廻って、人は何度も生まれ変わるってやつでしょ?

Go: そそ。

まめ: まあ、あんまり信じてませんけどね。
仮に生まれ変わるとしても、生まれるところは選べないですしね。

Go: お?なぜそんなこと断定できる?

まめ: そりゃ当たり前でしょうよ。
選んでるなら私もっといい環境選んでるでしょ?

Go: そんなもんか?

まめ:そんなもんですよ。
だって大して辛い経験なんてしない人もいれば、残酷な人生を経験する人もいます。
人生自分の力じゃどうしようもないことが、最初から自分の環境としてあるなんて不公平そのものですよね?
富も名声も手に入れて、顔もスタイルもよく何不自由なく暮らしている人もいるし、生まれついた場所が貧困だったり、戦争だったりして、飢餓で死んだり戦争に巻き込まれて大変な思いをする人もいる。
はぁ〜ほんと不公平、やだやだ。

Go: おいおい、うちに何年いるんだよ。
もう常識だと思ってたよ。自分で選んで生まれてきてるってのは。

まめ: は?それが本当なら私はもっといい環境と才能を持って生まれてきますよ。
アンチ輪廻転生、ブーブー!生まれ変わりはんたーい!

Go: わかったわかった、その辺りも含めて話を進めていこう。
ここで注意して欲しいのは先天性の病気の話題だが、自分には「興味がない話題だ」または「宗教とかスピリチュアルな話には興味がない」などと言って読み飛ばさないで欲しい。
話の性質上スピリチュアル的な内容になりがちになるから、人によってはあまり好きじゃないかもしれない。
ただこれまでの話と併せて理解していくと、病気や
人間、いや、もっと広い宇宙の全体像が見えてくるんだ。

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