第41話《多重人格者にみる病気と精神》

ここは山と海に挟まれた、とある田舎町。 
町の中心から続く県道をしばらく走り、トンネルを抜けた先の小さな住宅街の一角。
地域の人に”イヤシロチ”としてこよなく愛されている鍼灸院がある。
その名も『鍼Go!堂』
ここで働いているのはたったの2人、どこか抜けているが患者の信頼は厚いGo院長と、立派な鍼灸師を目指す弟子2年目のまめちびだ。
おや?今日もなにやら会話が聞こえてきましたよ? 
早速聞き耳を立ててみましょう。

まめ:先生、前回は感染症と心の働きについて、お話ししてもらいましたけど、次は私のお母さんの症状と心の働きを知りたいです。

Go: それは申し訳ないけど、断る。

まめ:え~ケチですね。

Go: 例えばね、「あなたは心のこうこう、こう言う部分に異常と問題があるから、心と根性を直さなきゃダメなのよ。」
って言うことをおれが言いたいと思っているかもしれない。

まめ:そう思ってましたけど?

Go: そう言うわけではないんだよ。
確かに前回は感染症と精神領域の関わりに深く切り込んだね。
ただね、それは"どういう風に病気や症状と精神領域が関わっているのかの具体例"と、"象徴的思考のトレーニング"をしてもらいたかっただけなんだよ。

まめ:そうなんですか?
でもそれを本人が知ることも大事じゃないですか?

Go: まめちびはさ、これまでの陰陽の話やらエネルギーボディの話やら色んな話を聞いてきてるからいいけどさ、自分の母や患者さんに「あなたの心に問題があります。あなたの心のこう言うところが悪くて病気になっています。」
いきなりこんなこと言われたらどう感じると思う?

まめ:確かに…なんか自分そのものを否定されてる気がして、すごく感じ悪いですね。

Go: だろ?言い方もあるがそんなこと言われたらだれだって嫌だ。
それが正しかったとしても、受け入れる人の内面の受け皿が準備されているときしか受け入れることは出来ない。
言われた本人が、怒りや罪悪感を感じてしまったら逆効果だよ。

そしておれはそう言うことを言いたいわけじゃない。
まずは心と体の繋がりを知ってもらうところからだよ。
それよりも大事なことは次回以降に話すとして、今日は心とからだの繋がりのわかりやすい例を紹介しよう。

まめ:これまでも結構聞いてきた気がするんですけど?

Go: 今日話すのは量子力学でもスピリチュアル的なことでもなく、実際身をもって示してくれている人がいる。
それが多重人格者だ。

まめ:え?多重人格者が?

Go: ある人格のときには中毒症やアレルギーを持っていたり、ある目の色をしていても、別人格にシフトした瞬間に中毒やアレルギーはなくなり、目の色も変わる。
極端な例を出すと、ある人格には癌があったが、ある人格にシフトしたらなんと癌が無くなっていた、といった例も信じられない事実があるらしい。

まめ:人格によってそんなことまで!?
驚異的ですね、人の精神の肉体への影響力って。

Go: そうなんだ。
人は本来はみんな自由自在に肉体をコントロールできるのかもしれない、という可能性を多重人格者が示してくれている。
無意識と呼ばれる奥深いところに意識的に達することができれば、肉体のコントロールなんて自由自在に出来るかもしれない。

まめ:それが出来たら面白いのにな〜
インドかヒマラヤの山奥にでも行って修行してみようかな?
一瞬にしてセーラームーンになることも可能かもしれない。

Go: 別にいいけどさ、20年修行してからのセーラームーンは結構痛々しいぜ?
まあ、20年経ってなくても十分痛々しいが…

まめ:え?

Go: 話を戻すけどおれが高校生くらいの頃、ビリーミリガンと言う多重人格者のノンフィクションの本が4冊あり、とても面白くて一気に読んだことを覚えている。
彼の中にはなんと24人の人格がいるんだ。

まめ:げ!?24人!混乱しそう!

Go: 現れてくるのは必ず一人みたいだけどね。
人格によって年齢も性別も変わる。

得意な絵も違うんだ。肖像画や静止画や風景画、それぞれ感性がまったく違う。
失読症の人格がいたり、耳が不自由だったりする。
スラブ訛りだったり、ボストン訛りだったり、人格によって利き手も違う。
怪力の持ち主もいる。

まめ:すごい!腕力まで変化するんだ⁉︎

Go: 肉体は精神によっていかようにも変化するってことだな。
アスリートはイメージトレーニングによって、自分の極限まで可能性を引き出すが、多重人格者はその比ではない。

まめ:多重人格という例を出してもらって、改めて精神が病気に関わってくるってわかりました。
でも…治ると思いこんで治るわけじゃないところが難しいところですね。

Go: そう、祈ったり健康のイメージトレーニングしたり自己啓発したりして治ることもあれば治らないこともある。
人の体や心、精神はそう一筋縄ではいかない。

まめ:神様もやっかいなもの作りましたね〜。

Go: ほんと。でもやっかいだからこそ、人は学んで経験を積むことができる。
さすが神様やね。
頭あがんないわ、神様には。

まめ:随分神様の肩持つんですね。
神様の回し者ですか?実はなんかもらってんじゃないですか?

Go: はい、実は神の使者です。

まめ:ごくろうさん。

第42話

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