今だから話せますが、浦和での弟子時代、鍼を打ち始めた頃。
腰痛で来院した患者さんを治療、その患者さんは家に帰ってから動けなくなってしまい、師匠に往診してもらって治してもらいました。
当時は落ち込みましたが、こういった苦い経験を繰り返して成長させてもらいました。
ただ、今思い返して見ても、その時どんなツボを使ったのか、なぜ悪化させてしまったのか、全く思い出せません。
なぜ治らなかったのか、なぜ治っていったのか、意識をしなければあまり考えずなんとなく日々通り過ぎてしまうことも多い。
自分の治療をさらなる高みへと向上させるためにも、そのツボがどんな意味を持ち、どんな風に効果があったのか、少し振り返ることもしてみようかなと。
その一つの方法として、治療日記として投稿していくことにしました。
初めての方が、こういう症状にも鍼が効くのだと知ってもらうアピールでもあります。
余談です。7年ちょっとの弟子修行を経て、現在独立しましたが、そこで何かの力が解放されたのか?それまでより何倍も鍼が効くようになり、これまで治せなかったものもよく治るようになりました。使っているツボは大きく変わっていません。
術者の意識で治療の効果が驚くほど変わることを知りました。
技術だけでなく、私が自分らしく生き、自分らしい治療が患者さんに変化を与える、治療とは奥深いものです。