ブックカバーチャレンジ4日目
『宇宙プロジェクトがまるごとわかる本』
1950年代からのマーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画に関連する話は、人がとうとう地球の大気圏から飛び出し、さらには月に降り立つという人類にとってとんでもなく大きな飛躍となる出来事でした。このあたりの宇宙開発の話は大好きでして、とてもワクワクするんですね。
映画で言うと、ライトスタッフ、ファーストマン、ドリーム、アポロ13等は何度も見たくなる作品です。
余談ではありますが、映画の紹介を少しだけ。
『ライトスタッフ』(1983)
音速の壁に挑戦するテストパイロットのストーリーと、有人宇宙飛行を成功させるためマーキュリーセブンと言われる7人の宇宙飛行士の物語、3時間強と長尺の映画ですが、その長さを感じさせない、私の中では歴史に残る素晴らしい名作です。
1度目は登場人物とストーリーについていくので正直精一杯でしたが、2度目からこの映画の凄さが分かります。一本の映画としても素晴らしいですが、宇宙開発系が好きな人には是非見てもらいたい作品です。
『ドリーム』(2016)
マーキュリー計画の中で、まさにその有人宇宙飛行を成功させるために、アメリカ中屈指の数学の天才達が集まり、検算を繰り返し初めて成功するわけです。
当時人種差別も色濃く残っているアメリカの中で、黒人女性3人のNASAでの活躍を描いた史実をもとにした映画です。宇宙飛行士ではなく、NASAスタッフが中心の物語なので、紹介している他のものと視点が違いますが、そこが非常に面白い部分でもあります。
『ファーストマン』(2018)
有名な人類初の月面着陸を成功させた、ニール・アームストロングの宇宙飛行士としての一時期を描いた作品です。
国民的英雄として誰もが知る人物ですが、家庭や仕事での苦悩に焦点を当てた映画となっています。事実、宇宙開発において度々宇宙飛行士たちが亡くなられていますが、さらに娘さんの病気や死、その中でのジェミニ計画、アポロ計画、本人や家族の苦しい心理状態がひしひしと伝わってきます。
ライアン・ゴズリングが本当に素晴らしい演技でした。全体的に割と静かな映画で、アームストロング演じるゴズリングは、作中多くを語らないし表情の変化も少ないのですが、抱えている苦悩が有り有りと伝わってくるのは彼の才能でしょう。
『アポロ13』(1995)
言わずと知れた名作で、トム・ハンクスとケヴィン・ベーコンが演じています。
90年代半ばの映画ですが、4半世紀以上経った今見てもハラハラしながら見れる程、素晴らしい映像とストーリーです。
と言うわけで私にとってこの宇宙プロジェクトの本は、映画と合わせて見るとさらにワクワクする一冊となっております。