#4【気とは何か?】

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中医学的な話をするときのベースとなる教科書的なものとして、日中共同編集の針灸学、主に〔基礎編・臨床編・経穴編〕(東洋学術出版社)の3冊からの知識をお借りしている箇所もあります。日中共同編集と言うことで、流派などの偏りがあまり見られないので、鍼灸師の方にも手元に置いて損はないと思います。鍼灸学校で勉強する東洋医学の教科書は、凝縮されすぎていてかなり情報量が少ないのです。

今回のポイント
気を理解するための視点の一つとして「働き」や「機能」と考えるとわかりやすい。

気とは何か?

東洋医学を勉強する上で避けては通れない言葉「気」これはみんなが絶対知っている言葉だけど、「じゃあ何?」と聞かれたら説明に困るのではないでしょうか?
それもそのはず、古来様々な解釈があり、これを一元的に定義するのはあまりにも難しいのです。
とはいえ、時代的な大きな流れはあるようで、現在中医学では気を物質としてとらえるのが、割と一般的になってきています。宇宙に存在する全ての事物を自らの運動・変化によって創出する基礎的な要素だと言われています。

では「気」をいくつかの視点から見ていきましょう。
私は気とは「働き」と教えられてきました。中医学では「気・血・水」という要素とともに体内を巡って、生命の健康維持のために働いています。
その具体的な働きとしては、推動作用、温煦作用、固摂作用、気化作用という働きがありますが、これは説明してもあまり面白くないので割愛します。

機能としての「気」

人により手の色や形がありますが、「1本指が無くなって4本指になってしまった」これは器質的な変化と言います。
そして、握力、指の動きは機能です。「5本指があるのに、鉛筆を持つことができない」これは機能的な問題です。
どれだけ器用に動かすことができるか、どれだけ早く動かすことができるか、これが機能です。何となくイメージできたと思います。
まさにこの「機能」の部分が「気」の働きと言えるのです。
話の腰を折るようですが、「気は機能」という説明も、広すぎる気の概念を理解するために用いた解釈の一つ、ということは言っておかなければなりません。
そして内臓も例外ではありません。例えば腎臓も形だけあっても機能が伴わないと、腎臓の形すら維持できなくなってきます。気の働きがなければそもそも腎臓を作ることもできません。

日常の気

元気、正気、本気、根気、気にする、気が合う、気がつく、気持ちのよい、気まずい…「気」はとても身近なもので、漫画の孫悟空のように特殊な能力を持つ人が気を操ると言うような類のものではありません。
例えば、病気や症状に対し「気のせい」なんてことをよく言いますが、的を得ていてまさにあらゆることが「気のせい」なのです。
「気」持ちのよくないことばかりしていると…本「気」が過ぎても…「気」が合わない人と一緒に居過ぎると…「気」まずい状態が続きすぎると…短「気」過ぎると…「気」づかい過ぎても…病「気」の大元になります。
病は気から。気があらゆる病気の根本になるのです。

中医学的「気」の解釈と治療

東洋医学では、その「気」の異常をなんとか捉えて治そうとするのです。
西洋医学では手首の腱鞘炎があれば、患部の手首以外見ることはありませんが、東洋医学では、「気」の視点で手首の異常を捉えようとします。
そうなると、治療箇所は必ずしも患部ではなくなると言うことなのです。
手首には6つの経絡が通っており、その経絡の異常を調整したり、一見関係のなさそうな足のツボも使ったりしながら治療を試みます。
それぞれ肝経とか胆経とか臓腑の名前がついていますが、内臓の問題と深く関わってくるのです。

先日、奥さんと話していた思い出、そして最近の反省すべき出来事もありまして、ちょうどこのテーマと絡んでくる出来事でしたので、次回またお話しします。


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