当院では不妊治療の患者様が大変多く来院されています。
浦和(埼玉県)時代には毎日非常に多くの不妊治療の患者様を診てきましたが、奄美でもほぼ同じ割合来院されています。奄美では少ないかと考えていましたが、それは間違っていました。
実際、最新の統計では、14人に1人がART(生殖補助医療)によって妊娠、出産に至った子供の数だということです。
多くの方にとっては、想像以上に多い数字ではないでしょうか。
妊活に関してのサポートは、私の最も力を入れている治療の一つです。
奄美に住んでいる方が、いざ不妊治療を始めようと考えた際に、不妊治療専門のクリニックがないため、まずどこに行ってどこに相談すればいいのか、そこで悩まれる方が多いようです。このブログが少しでもサポートになれば幸いです。
以前も記事にしていたことはありますが、改めて不妊治療に関することをたまに発信していこうと思っています。
《奄美での不妊治療はハードルが高い》
奄美でできる治療は、タイミング法と人工授精までです。
現在のところ県立大島病院か名瀬徳洲会病院の二択です。
体外受精を行う場合、鹿児島までいかなければなりません。
離島であるため、移動の大変さ、それに付随する時間、移動に時間がかかるため仕事にも影響が出ますので、ただでさえ高額な不妊治療ですが、経済的な負担も必然的に大きくなります。
奄美市では不妊治療費の助成の制度があります。各自治体で助成制度があると思うので、必ず活用してくださいね。
下の資料は奄美市のウェブページ(令和4年4月現在)からご紹介させていただきます。

《いよいよ保険適用開始!》
いよいよ明日から不妊治療が保険適用となります。
体外受精において、採卵から移植までざっと30万〜60万円程度かかり、経済的負担は非常に大きな問題でしたので、嬉しいニュースです。
下の資料は厚生労働省のウェブページからお借りしています。

※これらの資料はこれから変更もあると思いますので、最新の情報はそれぞれのウェブページなどでご確認ください。
では、不定期ではありますがまた次回の記事をお待ちください。